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健診結果報告書・健診結果の見方
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目次

健診結果の見方

内科一般診察
医師が自覚症状の有無を問診したり、視診(顔色や皮膚状態など)、聴診(呼吸音や心音)、必要に応じて触診(頚部、リンパ節、甲状腺など)などを行います。
身体計測
BMI(体格指数)は、身長と体重から計算し、肥満ややせの度合を評価する指標です。
体脂肪率は体内の脂肪の割合を示し、生活習慣病のリスクを把握するのに役立ちます。
腹囲は内臓脂肪の蓄積を評価し、メタボリックシンドロームの判断基準の一つとなります。
視力検査
視力検査では、裸眼・矯正視力(眼鏡やコンタクト使用)を測定し、視力の低下や左右のバランスを確認します。
色神検査
色神検査は、色の識別能力を評価し、先天性または後天性の色覚異常(色弱・色盲)の有無を確認する検査です。主に先天性の色覚異常(赤・緑・青の色の識別が困難なタイプ)を調べる目的で実施されます。
聴力検査
聴力検査では、オージオメーター(1000Hz・4000Hz)を使用し、聞こえの程度が正常か異常かを評価し、難聴などの病気の有無を調べます。1000Hzは日常会話の聞き取りに重要な低音域、4000Hzは加齢や騒音による影響を受けやすい高音域の聴力を確認します。
血圧測定
血圧測定では、心臓が血液を送り出す際に動脈へかかる圧力(収縮期血圧)と、心臓が拡張し血液を取り込む際の動脈の圧力(拡張期血圧)を測定し、血管の柔軟性や循環機能を評価します。
収縮期血圧は心臓が最も強く働いている状態を示し、拡張期血圧は血流が安定している状態を反映するため、両方の値が心血管疾患のリスク評価に重要です。
心電図検査
安静時心電図検査は、心臓の電気的な活動を記録し、心拍のリズムや波形の異常を調べることで、不整脈・狭心症・心筋梗塞などの兆候を確認する検査です。手足と胸に電極を装着し、心臓が拍動する際に発生する微弱な電気信号を測定し、心房・心室の興奮や回復の状態を波形を記録します。これにより、脈の乱れ(期外収縮、心房細動など)や心筋の血流不足、心臓の肥大・負担の有無を評価し、循環器疾患の早期発見につなげます。
運動負荷心電図検査
運動負荷心電図検査は、運動中の心臓の働きを評価し、狭心症や不整脈などの心疾患の兆候を調べる検査です。安静時には異常が見られない場合でも、運動により心臓に負荷をかけることで、血流不足(虚血)や隠れた心疾患の兆候を発見しやすくなります。
心拍数
心拍数(脈拍数)は、1分間に心臓が拍動する回数を示し、心臓や血管の健康状態を評価する重要な指標です。安静時に測定し、異常な速さ(頻脈)や遅さ(徐脈)がないかを確認します。
胸部X線検査
胸部X線検査(レントゲン検査)は、肺や心臓、血管の状態を確認し、肺炎・肺がん・結核・心拡大などの異常を発見するための検査です。
胸部CT線検査
胸部CT検査は、X線を用いて肺や気管、心臓、大血管などの詳細な画像を撮影し、肺がん・肺炎・結核・間質性肺炎・動脈硬化などの異常をより精密に調べる検査です。胸部X線検査よりも細かい病変を発見でき、特に早期の肺がんの発見に有効です。
喀痰細胞診
喀痰細胞診は、痰の中に含まれる細胞を顕微鏡で調べ、異常な細胞(がん細胞など)が含まれていないか確認する検査です。特に肺がんの早期発見に役に立ちます。喫煙歴が長い方や慢性的な咳・痰がある方に推奨されることが多い検査です。結果に異常がある場合は、精密検査として胸部CTなど追加検査が必要になることがあります。
肺機能検査
肺機能検査(スパイロメトリー)は、肺がどの程度空気を吸い込み、どれだけ効率よく吐き出せるかを測定し、呼吸の異常を評価する検査です。肺の換気能力を数値化し、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、喘息、肺線維症などの呼吸器疾患の早期発見や進行の評価に役立ちます。この検査では、努力肺活量(FVC)、1秒量(FEV1)、1秒率(FEV1%)などの指標を測定します。
眼底検査
眼底検査は、眼の奥にある網膜・視神経・血管の状態を観察し、高血圧や糖尿病、動脈硬化などの全身疾患の兆候を確認する検査です。専用のカメラ(眼底カメラ)を使用し、瞳孔を通して眼底の写真を撮影します。動脈の高血圧性変化や動脈硬化性変化を評価することでができます。高血圧性変化はH0からH4まで、動脈硬化性変化はS0からS4までの、それぞれ5段階に重症度を分類しています。また糖尿病性変化の有無、眼底出血、黄斑変性症などの検査としても有用です。「判定不能」とされるのは、白内障や硝子体のにごり、瞳孔の開きが不十分などのために光が十分はいらず、網膜が観察できないときです。精密検査を勧められた方は眼科を受診してください。
眼圧検査
眼圧検査は、眼球の内圧(眼圧)を測定し、緑内障や眼の疾患のリスクを評価する検査です。眼圧が異常に高いと視神経が圧迫され、視野が徐々に狭くなる緑内障の可能性があります。精密検査を勧められた方は眼科を受診してください。
胃部X線検査
胃部X線検査(バリウム検査)は、バリウムという造影剤を飲み、X線を用いて食道・胃・十二指腸の粘膜や形状の異常を調べる検査です。バリウムが胃の内壁をコーティングし、X線で透視することで、粘膜の凹凸や病変の有無を確認できます。胃がん・胃潰瘍・ポリープ・胃炎・食道がんなどの異常を発見する目的で行われます。
胃部内視鏡検査
(上部消化管内視鏡検査)
胃部内視鏡検査(胃カメラ)は、細いカメラ付きの管(内視鏡)を口または鼻から挿入し、食道・胃・十二指腸の粘膜を直接観察する検査です。胃部X線検査(バリウム検査)では分かりにくい小さな病変や色調の変化も詳細に確認でき、胃がん・胃潰瘍・ポリープ・逆流性食道炎・ピロリ菌感染などの診断に有用です。
胃部病理組織検査
胃部病理組織検査は、胃部内視鏡検査(胃カメラ)で異常が疑われる粘膜の一部を採取(生検)し、顕微鏡で詳しく調べる検査です。胃がんや胃炎、ピロリ菌感染の有無、良性・悪性のポリープの判定などを行い、確定診断をするために重要な検査です。
胃がんリスク検査
■ABC検診
ABC検診(胃がんリスク検査)は、血液検査で「ピロリ菌感染の有無」と「胃粘膜の萎縮の程度(ペプシノゲン検査)」を調べ、胃がんのリスクを4つのグループ(A~D群)に分類する検査です。胃部X線検査や胃部内視鏡検査よりも手軽に受けられ、胃がんのリスクを事前に知ることができます。
■ペプシノゲン検査
ペプシノゲン検査は、胃の粘膜の萎縮(胃粘膜萎縮)を調べる血液検査です。ペプシノゲンは胃の粘膜から分泌される消化酵素の前駆物質であり、その血中濃度を測定することで、胃の健康状態を評価できます。
■ヘリコバクター・ピロリIgG抗体
ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)は、胃の中に生息する細菌 で、慢性胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍、さらには胃がんの発症にも関与することが知られています。ピロリIgG抗体検査 は、血液中にピロリ菌に対する IgG抗体(免疫反応で作られるたんぱく質)があるかどうかを調べる検査です。ピロリ菌に感染していると、体の免疫反応としてIgG抗体が作られます。そのため、この検査で 抗体が陽性(+)であれば、ピロリ菌に感染している可能性 が高くなります。
腹部超音波検査
腹部超音波検査(エコー検査)は、超音波を用いて腹部内の臓器(肝臓・胆のう・腎臓・膵臓・脾臓・大動脈など)の形状や異常を詳しく調べる検査です。皮膚の上から超音波を当てることで、リアルタイムに臓器の状態を観察でき、腫瘍・結石・炎症・脂肪肝などの異常を早期に発見できます。
便潜血検査
便潜血検査は、便の中に肉眼では見えない微量の血液が含まれているかを調べ、大腸がんや大腸ポリープ、消化管の出血性疾患の有無を確認する検査です。主に大腸がんの早期発見を目的とし、手軽に受けられるスクリーニング検査として広く行われています。
肝機能検査
■AST(GOT)
AST(アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ)は、肝臓・心臓・筋肉などの細胞に多く含まれる酵素で、細胞が損傷すると血液中に漏れ出すため、肝機能や心筋の異常を評価する指標となります。特に、肝臓の炎症や障害の有無を調べる目的で測定されます。
■ALT(GPT)
ALT(アラニンアミノトランスフェラーゼ)は、肝臓に多く存在する酵素で、肝細胞が損傷すると血液中に漏れ出すため、肝機能の状態を評価する重要な指標です。特に、脂肪肝・肝炎・肝硬変などの肝障害の有無や程度を知るために測定されます。
■γ-GTP
γ-GTP(ガンマグルタミルトランスペプチダーゼ)は、主に肝臓や胆道(胆管・胆のう)に存在する酵素で、肝臓や胆道の障害、アルコール摂取の影響を評価する指標となります。特に、アルコール性肝障害のマーカーとして重要視されます。
■ALP
ALP(アルカリホスファターゼ)は、肝臓・胆道・骨・腸などに多く存在する酵素で、肝機能や胆道系の異常、骨の代謝異常を評価する指標となります。特に、胆汁の流れが悪くなる「胆汁うっ滞」や、骨の疾患で上昇することが多いです
■ChE
ChE(コリンエステラーゼ)は、肝臓で合成される酵素で、神経伝達や脂質代謝に関与し、肝機能や栄養状態の評価に用いられます。特に、肝臓の合成能力が低下すると数値が低くなり、脂肪肝では逆に高値を示すことが多いです。
■LDH
LDH(乳酸脱水素酵素)は、細胞内に広く分布している酵素で、特に肝臓・心臓・腎臓・筋肉・赤血球などに多く含まれています。細胞が損傷すると血液中に漏れ出すため、肝障害・心疾患・血液疾患・腫瘍などの指標として利用されます。
■総ビリルビン
総ビリルビン(T-Bil)は、赤血球が壊れた際に生じる黄色い色素で、肝臓で代謝され、胆汁として排出されます。肝機能や胆道系の異常、溶血性疾患の有無を調べる指標として測定されます。
■LAP
LAP(ロイシンアミノペプチダーゼ)は、肝臓や胆道に多く存在する酵素で、肝機能や胆道系の異常を評価する指標として測定されます。特に、胆汁うっ滞(胆石・胆管炎など)の有無を確認するのに有用です。
■ZTT
ZTT(硫酸亜鉛混濁試験)は、血清中のタンパク質(特にグロブリン)の増加や異常を評価する検査で、主に慢性肝疾患や炎症性疾患の指標として用いられます。特に、慢性肝炎・肝硬変の診断補助として重要です。
肝炎ウイルス検査
肝炎ウイルス検査は、B型肝炎(HBV)およびC型肝炎(HCV)への感染の有無を調べる検査で、感染の有無だけでなく、ウイルスの持続感染の可能性を確認し、慢性肝炎・肝硬変・肝がんのリスクを評価する重要な検査です。
脂質検査
■総コレステロール
総コレステロール(TC)は、血液中の全コレステロール量を示し、細胞膜の構成やホルモン(性ホルモン・副腎皮質ホルモン)・胆汁酸・ビタミンDの材料となる重要な成分です。体内の約7割は肝臓で合成され、残りは食事から摂取されます。適量は生命維持に不可欠ですが、LDL(悪玉)やHDL(善玉)とのバランスが崩れると動脈硬化のリスクが高まるため、定期的なチェックが重要です。
■中性脂肪
中性脂肪(トリグリセリド)は、エネルギー源として体内に蓄えられる脂質で、食事から摂取した余分なカロリーが脂肪として貯蔵される形態です。血液中の中性脂肪が過剰になると、動脈硬化や心血管疾患のリスクが高まります。
■HDL-コレステロール
HDLコレステロール(HDL-C)は「善玉コレステロール」とも呼ばれ、血管内の余分なコレステロールを回収して肝臓へ運び、動脈硬化を防ぐ役割を持つ重要な脂質です。
■LDL-コレステロール
LDLコレステロール(LDL-C)は「悪玉コレステロール」とも呼ばれ、肝臓から血管へコレステロールを運ぶ役割を持つ脂質です。しかし、LDL-Cが過剰になると血管壁に蓄積し、動脈硬化を進行させ、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まります。
■Small Dense LDL
コレステロールにはHDL(善玉)とLDL(悪玉)がありますが、なかでも悪玉コレステロールは大きさが1種類ではなく、小型の『超悪玉』が存在します。そもそも悪玉コレステロールは血液中を流れているだけでは害となるわけではなく、血管壁の中に入って酸化されることで有毒化するため、血管を詰まらせるプラークの原因となるものです。超悪玉は、血液中に長くとどまりやすいうえ、通常の悪玉より小さいので血液壁に入りやすく有毒化しやすい性質を持っています。悪玉コレステロール値は同じでも、そのうちの超悪玉が多ければ、動脈硬化を起こしやすくなります。
糖代謝検査
■空腹時血糖
空腹時血糖(FBS)は、食事を摂取していない状態(通常8時間以上の絶食後)での血液中のブドウ糖の濃度を測定し、糖尿病や血糖異常の有無を評価する検査です。
■尿糖
尿糖は、尿の中にブドウ糖(グルコース)が排泄されているかを調べる検査で、糖尿病や血糖コントロールの異常をスクリーニングする目的で行われます。通常、健康な人の尿にはほとんど糖は含まれませんが、血糖値が一定の基準を超えると、腎臓で再吸収しきれずに尿中に排泄されます。
■HbA1c
HbA1c(ヘモグロビンA1c)は、過去1~2か月間の平均的な血糖値を反映する指標で、糖尿病の診断や血糖コントロールの評価に重要な検査です。赤血球中のヘモグロビンと血糖が結合してできるため、一時的な血糖変動に影響されにくく、食事の影響を受けずに測定できます。
■1.5-AG
1.5-AG(1,5-アンヒドログルシトール)は、血糖の短期間の変動(特に食後の血糖上昇)を反映する指標で、糖尿病の早期発見や血糖コントロールの評価に役立つ検査です。特に、HbA1cでは把握しにくい「食後高血糖」を検出できるため、隠れた糖尿病リスクを知るのに有用です。
糖負荷試験
糖負荷試験(OGTT:Oral Glucose Tolerance Test)は、糖尿病や耐糖能異常(糖尿病予備群)を診断するための検査で、空腹時にブドウ糖を摂取し、その後の血糖値の変化を測定します。HbA1cや空腹時血糖では分かりにくい「食後高血糖」や「インスリンの分泌能力」を評価するために用いられます。
検尿一般検査
■尿蛋白
尿蛋白(尿中タンパク)は、尿の中に排泄されるタンパク質の量を測定し、腎機能の異常や病気の早期発見に役立つ検査です。通常、健康な腎臓は血液中のタンパク質を再吸収し、尿中にはほとんど排泄されませんが、腎臓の異常や病気があると尿にタンパクが漏れ出します。
■尿潜血
尿潜血検査は、尿の中に血液(赤血球やヘモグロビン)が混じっているかを調べる検査で、腎臓や尿路(尿管・膀胱・尿道)の異常を早期に発見するために行われます。通常、尿に血液はほとんど含まれませんが、尿路の炎症・結石・腫瘍などがあると陽性になることがあります。
■尿中ウロビリノーゲン
尿中ウロビリノーゲンは、赤血球が分解される過程で生成されるビリルビンが腸内細菌によって変化し、腸から吸収されて血液を経由して腎臓から尿中に排泄される物質です。肝機能の異常や溶血を反映する指標です。
■尿pH
尿pHは、尿の酸性度やアルカリ性を示す指標で、腎臓の機能や体内の酸塩基バランスを反映します。通常、尿はやや酸性(pH5.0~7.5)を示しますが、食事や体調によって変動するため、極端な変化が続く場合は病気の可能性を考慮する必要があります。
■尿比重
尿比重は、尿中に含まれる水分や溶解物(電解質・糖・タンパク質など)の濃度を測定し、腎臓の濃縮機能や体内の水分バランスを評価する指標です。腎臓は、体内の水分量に応じて尿を濃縮したり希釈したりする働きをしており、尿比重の異常は腎機能の低下や脱水、糖尿病などの異常を示す可能性があります。
■尿中白血球
尿中白血球は、尿の中に白血球が含まれているかを調べる検査で、尿路や腎臓の炎症・感染症の有無を評価します。通常、健康な人の尿にはほとんど白血球は含まれませんが、尿路感染症や腎炎などがある場合、白血球が尿中に排泄され、陽性となります。
尿沈渣
尿沈渣(尿顕微鏡検査)は、尿を遠心分離して沈殿物を集め、顕微鏡で赤血球・白血球・細菌・結晶・円柱(タンパク質の塊)などを観察する検査です。腎臓や尿路の異常を詳しく調べられます。
腎機能検査
■クレアチニン
クレアチニン(Cr)は、筋肉で生成される老廃物で、腎臓の糸球体でろ過され、尿として排出されます。血液中のクレアチニン値は腎機能の指標として重要で、腎臓が正常に働いているかを評価するために用いられます。
■尿素窒素
尿素窒素(BUN)は、タンパク質が代謝される過程で生じる老廃物(尿素)の一部で、腎臓の働きによって尿として排泄されます。BUNの値は、腎機能や体内のタンパク質代謝の状態を反映する重要な指標です。
■尿中NAG
尿中NAG(N-アセチル-β-D-グルコサミニダーゼ)は、腎臓の尿細管に存在する酵素で、腎障害の早期発見に有用な指標です。特に、糸球体腎炎や糖尿病性腎症、薬剤性腎障害などで尿中のNAGが増加するため、クレアチニンや尿蛋白では検出が難しい腎障害の初期変化を評価できます。
■eGFR
eGFR(推算糸球体ろ過量)は、腎臓の機能を評価する指標で、腎臓が1分間にどれくらいの血液をろ過して老廃物を排出しているかを推定する検査です。腎機能の低下を早期に発見し、慢性腎臓病(CKD)の進行度を評価するために用いられます。
■尿中アルブミン/クレアチニン比
尿中アルブミン/クレアチニン比は、尿中のアルブミン排泄量をクレアチニン濃度で補正した指標で、糖尿病性腎症や慢性腎臓病(CKD)の早期発見に重要な検査です。通常の尿タンパク検査では検出されない微量のアルブミン尿を検出できるため、腎障害の初期評価に適しています。
血液一般検査
■赤血球数
赤血球(RBC)は、血液中の酸素を運搬する重要な細胞で、ヘモグロビン(Hb)を含み、肺から全身の組織へ酸素を供給します。赤血球数の異常は、貧血や脱水、慢性疾患などの可能性を示唆するため、健康状態の評価に重要な指標です。
■白血球数
白血球(WBC)は、体を細菌やウイルスなどの外敵から守る役割を持つ血液細胞です。白血球数の測定は、感染症や炎症、血液の病気の有無を調べるために重要な検査です。
■血色素量
血色素量(ヘモグロビン:Hb)は、赤血球内に含まれる酸素を運搬するタンパク質で、体内の酸素供給に重要な役割を果たします。ヘモグロビン値の異常は、貧血や多血症、慢性疾患の可能性を示唆するため、健康状態を評価する上で重要な指標です。
■ヘマトクリット
ヘマトクリット(Ht)は、血液中に占める赤血球の割合を示す指標で、血液の濃さを評価するのに用いられます。
貧血や脱水、多血症の診断に役立ち、血色素量(ヘモグロビン:Hb)や赤血球数(RBC)と併せて評価されます。
■MCV
MCV(平均赤血球容積)は、赤血球1個あたりの平均的な大きさ(容積)を示す指標で、貧血の種類を分類するために重要な検査です。MCVの異常は、鉄欠乏やビタミン欠乏、慢性疾患などの可能性を示すため、ヘモグロビン(Hb)や赤血球数(RBC)と併せて評価されます。
■MCH
MCH(平均赤血球ヘモグロビン量)は、赤血球1個あたりに含まれるヘモグロビンの平均量を示す指標で、貧血の種類を分類するために重要な検査です。MCV(赤血球の大きさ)やMCHC(ヘモグロビン濃度)と併せて評価し、鉄欠乏やビタミン欠乏などの原因を特定するのに役立ちます。
■MCHC
MCHC(平均赤血球ヘモグロビン濃度) は、赤血球1個あたりのヘモグロビン濃度(割合)を示す指標で、貧血の種類を分類するために用いられます。MCH(赤血球のヘモグロビン量)やMCV(赤血球の大きさ)と併せて評価し、鉄欠乏や遺伝性疾患などの原因を特定するのに役立ちます。
■血小板数
血小板(PLT)は、血液中に含まれる細胞成分の一つで、出血時に血を固める(凝固)役割を持ちます。血小板数が少ないと出血しやすくなり、多すぎると血栓(血の塊)ができやすくなるため、適正な範囲にあるかを確認することが重要です。
■血清鉄
血清鉄は、血液中を循環している鉄の量を測定する検査で、体内の鉄の状態を評価する指標の一つです。鉄は赤血球のヘモグロビンの主要成分であり、酸素を運搬する重要な役割を担っています。血清鉄の異常は、貧血や鉄代謝異常のサインとなります。
白血球分類
白血球は、体内の免疫機能を担う血球成分であり、感染・炎症・アレルギー・血液疾患などの状態を反映します。白血球分類は、白血球を構成する5つの細胞(好中球・リンパ球・単球・好酸球・好塩基球)の割合を調べる検査で、病気の種類や原因を詳しく評価するのに役立ちます。
痛風検査
尿酸は、体内の細胞や食事由来のプリン体が代謝される過程で生成される老廃物で、通常は腎臓を通じて尿として排出されます。しかし、尿酸が過剰に産生されたり、排泄がうまくいかなかったりすると、血液中の尿酸値が高くなり、高尿酸血症や痛風のリスクが高まります。
血清蛋白検査
■総蛋白
総蛋白(TP)は、血液中に含まれるすべてのタンパク質の量を測定する検査で、主にアルブミンとグロブリンの合計値を示します。総蛋白の異常は、肝臓・腎臓・栄養状態・免疫異常などの健康状態を反映します。
■血清アルブミン
血清アルブミン(Alb)は、肝臓で合成される主要なタンパク質で、血液中の水分バランスを維持し、栄養状態や肝機能、免疫力の指標となります。アルブミンの異常は、栄養不良・肝疾患・腎疾患などの可能性を示すため、総蛋白(TP)やA/G比と併せて評価します。
■A/G比
A/G比(アルブミン/グロブリン比)は、血清中のアルブミン(Alb)とグロブリン(Glob)の比率を示す指標で、栄養状態や肝機能、免疫の異常を評価するのに重要な検査です。A/G比の異常は、肝疾患・腎疾患・自己免疫疾患・がんなどの可能性を示唆します。
膵臓検査
■血清アミラーゼ
血清アミラーゼは、主に膵臓と唾液腺から分泌される消化酵素で、デンプンを分解してブドウ糖に変える役割を持ちます。血液中のアミラーゼ値は、膵臓や唾液腺の異常を示す指標となり、膵炎や唾液腺炎などの診断に役立ちます。
■エラスターゼ1
エラスターゼ1は、膵臓から分泌される消化酵素の一種で、主に膵臓の外分泌機能の指標として利用されます。膵炎や膵がんなどの膵疾患の診断に役立ち、特に慢性膵炎の進行や膵がんの発見に有用な腫瘍マーカーです。
炎症検査
■CRP
CRP(C反応性タンパク)は、炎症や感染、組織の損傷があるときに肝臓で産生されるタンパク質で、体内の炎症の程度を評価する重要な指標です。特に細菌感染や急性炎症の診断に役立ち、慢性炎症や自己免疫疾患の活動性を確認するのにも用いられます。
■赤血球沈降速度
赤血球沈降速度(ESR)は、血液を試験管内に静置したときに、赤血球が沈む速度を測定する検査で、体内の炎症や感染症、自己免疫疾患、がんの有無を評価する指標として用いられます。炎症があると赤血球が沈みやすくなり、ESR値が上昇します。
リウマチ検査
リウマチ因子(RF)は、免疫系が異常を起こし、自己の組織を攻撃する際に産生される自己抗体の一種です。主に関節リウマチの診断や経過観察に用いられますが、膠原病や慢性感染症など他の疾患でも陽性になることがあります。
梅毒検査
TPLAとRPRは、梅毒(梅毒トレポネーマという細菌が原因の性感染症)の診断に用いられる血液検査です。TPLAとRPRの組み合わせで判断します。両方とも陽性(基準より高い)の場合は、梅毒感染状態の可能性が高くなります。RPR陽性、TPLA陰性(基準内)の組み合わせはほどんどが「生物的偽陽性」といって、梅毒に感染していなくてもRPR陽性になってしまうものです。
溶連菌検査
ASO(抗ストレプトリジンO抗体)は、A群β溶血性レンサ球菌(溶連菌)に感染した際に、体内で産生される抗体を測定する検査です。主に、過去の溶連菌感染の有無を調べ、リウマチ熱や急性糸球体腎炎などの合併症の診断に役立ちます。
前立腺がん検査
PSA(前立腺特異抗原)は、前立腺から分泌されるタンパク質の一種で、前立腺がんのスクリーニング検査として使用されます。PSA値が高いと、前立腺がんだけでなく、前立腺肥大症や前立腺炎などの疾患の可能性もあります。
骨密度検査
骨密度検査(DEXA法)は、X線を用いて骨のミネラル量(骨密度)を測定し、骨粗しょう症や骨折リスクを評価する検査です。特に閉経後の女性や高齢者に推奨され、骨の健康状態を客観的に判断するために重要な検査です。
頸動脈超音波検査
頸動脈超音波検査(頸動脈エコー)は、超音波を用いて首の左右にある頸動脈の状態を観察し、動脈硬化の進行度を評価する検査です。動脈の壁の厚さ(IMT)やプラーク(動脈内のコレステロールの蓄積)を測定し、心筋梗塞や脳卒中のリスクを予測するのに役立ちます。
血管年齢検査(CAVI・ABI)
CAVI(心臓足首血管指数)とABI(足関節上腕血圧比)は、動脈硬化の進行度や血管の詰まり(狭窄)の有無を評価する検査 であり、CAVIは血管の硬さ(動脈の弾力性)を測定して動脈硬化の進行度を評価し、ABIは足首と上腕の血圧比を比較して動脈の狭窄や閉塞の有無を判断することで、動脈硬化による心筋梗塞や脳卒中のリスクを予測するために用いられます。
内臓脂肪測定
CTによる内臓脂肪測定は、CTを用いてお腹の内臓脂肪面積(VFA:Visceral Fat Area)を正確に測定し、メタボリックシンドロームや生活習慣病のリスクを評価する検査です。一般的な体重やBMIでは判断しにくい内臓脂肪の蓄積量を数値化できるため、より詳細な健康リスクの評価が可能です。
心不全検査
NT-proBNPは、心臓から分泌されるホルモンの一種で、心臓の負担や心不全の状態を評価する指標です。特に心不全の診断や重症度の評価に有用であり、心臓のポンプ機能が低下している場合に血中濃度が上昇します。
電解質検査
血液検査によって血液中の電解質の濃度を調べる検査です。血液中のイオン濃度を測定し、身体のバランスの異常を調べることができます。
■ナトリウム
ナトリウム(Na)は、体内の水分バランスや血圧の調整、神経や筋肉の正常な働きを維持するために重要なミネラルです。血液中のナトリウム濃度を測定することで、脱水、電解質異常、腎臓やホルモンの異常 などを調べることができます。
■カリウム
カリウム(K)は、神経や筋肉の働きを調整し、心臓のリズムを保つ重要なミネラルです。また、体内の水分バランスを調整し、余分なナトリウムを排出する働き もあります。血液中のカリウム濃度を測定することで、腎臓の機能や電解質バランスの異常を評価 できます。
■クロール
クロール(Cl)は、体内の水分バランスや酸・塩基(pH)の調整、消化液の生成に関わる重要な電解質です。主にナトリウム(Na)やカリウム(K)とともに働き、体内の浸透圧や血圧の維持にも関与します。血液中のクロール濃度を測定することで、脱水状態、腎機能異常、酸・塩基バランスの異常(代謝性アシドーシスやアルカローシス)などを評価できます。
■無機リン
無機リン(IP)は、骨や歯の形成、エネルギー代謝、細胞の機能維持に関わる重要なミネラルです。特に カルシウムとともに骨の健康を保つ役割があり、またアデノシン三リン酸としてエネルギーを貯蔵・供給する役割も担っています。血液中の無機リン濃度を測定することで、骨の代謝、腎機能、ホルモンバランスの異常などを評価できます。
■カルシウム
カルシウム(Ca)は、骨や歯の形成に必要なミネラルであると同時に、神経の伝達、筋肉の収縮、血液の凝固、ホルモン分泌 など、多くの重要な生理機能に関与しています。血液中のカルシウム濃度を測定することで、骨の健康状態、ホルモンバランス、腎機能の異常などを評価できます。
甲状腺ホルモン検査
甲状腺ホルモン(TSH・Free T3・Free T4)は、甲状腺の機能を評価する血液検査です。甲状腺は新陳代謝を調節する重要な臓器で、ホルモンの異常は全身の代謝バランスに影響を及ぼします。甲状腺機能低下症(橋本病など)や甲状腺機能亢進症(バセドウ病など)の診断に用いられます。
脳梗塞・心筋梗塞発症
リスク検査(Lox-index)
LOX-index(ロックス・インデックス)は、動脈硬化の進行度や将来的な心筋梗塞・脳梗塞の発症リスクを評価する最新の血液検査です。動脈硬化の原因となる「酸化変性LDL」と、それに対する免疫反応の指標である「LOX-1リガンド活性」を測定し、心血管イベントのリスクを予測します。
インスリン抵抗性(HOMA-R)
HOMA-Rは、血液中の空腹時血糖値(FPG)と空腹時インスリン値(FIRI)をもとに算出される指標で、インスリンの効きにくさ(インスリン抵抗性)を評価する検査です。インスリン抵抗性が高いと、糖尿病やメタボリックシンドローム、動脈硬化のリスクが上昇します。
軽度認知障害(MCI)検査
MCIスクリーニング検査プラスは、血液中の特定のバイオマーカーを測定し、軽度認知障害(MCI)やアルツハイマー病のリスクを評価する最新の検査です。認知症の前段階であるMCIを早期に発見し、予防や治療につなげることを目的としています。
ウイルス抗体検査
ウイルスに対する抗体の有無や抗体価を調べる検査です。
がんリスク検査
■アミノインデックス
アミノインデックス®は、血液中のアミノ酸濃度を測定し、がんや生活習慣病のリスクを評価する最新の検査です。特に、がんの早期発見を目的としたスクリーニング検査として活用されます。
■マイクロアレイ血液検査
マイクロアレイ血液検査は、血液中のがん関連遺伝子の発現パターンを解析し、消化器がん(胃がん・大腸がん・膵臓がん)のリスクを評価する先進的なスクリーニング検査です。従来の腫瘍マーカーよりも高い精度で、がんの早期発見に役立つとされています。
■プロトキーすい臓がんリスク検査
プロトキーすい臓がんリスク検査(PROTKEY)は、血液中のタンパク質を解析し、すい臓がんのリスクを評価する新しい検査です。従来の腫瘍マーカー(CA19-9など)よりも早期段階でのリスク判定が可能であり、特に進行が速く発見が難しいすい臓がんのスクリーニングに役立ちます。
腫瘍マーカー検査
■CEA
CEA(癌胎児性抗原)は、主に消化器系のがん(大腸がん・胃がん・膵がんなど)で上昇しやすい腫瘍マーカーです。もともと胎児の発育に関与するタンパク質ですが、成人ではほとんど産生されず、一部のがん細胞で異常に分泌されることが知られています。
■抗p53抗体
抗p53抗体は、がんの発生に関与する「p53タンパク質」に対する自己抗体を測定する腫瘍マーカーの一つです。p53タンパク質は、細胞の増殖を調節し、DNAの損傷を修復する「がん抑制遺伝子」の働きを持ちますが、p53遺伝子が変異すると、がん細胞が異常増殖しやすくなります。この変異により異常なp53タンパク質が細胞内に蓄積し、免疫系がそれを異物と認識して自己抗体(抗p53抗体)を産生します。抗p53抗体は、がんの発生に先行して上昇することがあるため、がんのリスク評価や補助診断に有用とされています。特に食道がん・乳がん・大腸がん・肺がんなどの悪性腫瘍で高値を示すことが多く、がんの種類によって陽性率が異なります。
■CA19-9
CA19-9(糖鎖抗原19-9)は、主にすい臓がんや胆道がんで上昇する腫瘍マーカーの一つです。すい臓・胆道・胃・大腸などの消化器系のがんで高値を示すことがあり、特に膵がんの補助診断や治療効果の判定、再発のモニタリングに用いられます。
■APOA2アイソフォーム
すい臓がんの診断補助に用いられる新しい腫瘍マーカーです。血液中のAPOA2というタンパク質のバランスを測定し、「APOA2-i Index」として評価します。すい臓がんになると、このバランスが崩れることが確認されています。従来の腫瘍マーカーとは異なる物質を測定するため、今まで見つけられなかったすい臓がんの発見につながる可能性があります。
■SCC抗原
SCC抗原(扁平上皮癌関連抗原)は、肺、食道、子宮頸部などの扁平上皮由来のがんに関連して上昇することがある腫瘍マーカーです。治療後の経過観察や再発の参考として使われることがあります。
■シフラ(CYFRA 21-1)
シフラ(CYFRA 21-1:Cytokeratin 19 Fragment)は、肺がん(特に非小細胞肺がん)の補助診断に用いられる腫瘍マーカーです。特に肺がんの中でも扁平上皮がんで高値を示しやすく、がんの進行度や治療効果のモニタリング、再発リスクの評価に役立ちます。
■ProGRP
ProGRP(プロガストリン放出ペプチド前駆体)は、主に小細胞肺がんの補助診断に用いられる腫瘍マーカーです。
肺がんの中でも特に小細胞肺がんで高値を示しやすく、診断や治療効果のモニタリング、再発リスクの評価に役立ちます。
■AFP
AFP(αフェトプロテイン)は、主に肝がん(特に肝細胞がん)の補助診断に用いられる腫瘍マーカーです。
■PIVKA-II
PIVKA-IIは、肝細胞がんの診断や治療効果の評価に用いられる腫瘍マーカーです。ビタミンKが不足すると肝臓で異常なプロトロンビン(凝固因子)が作られますが、肝がんではこのPIVKA-IIが過剰に産生されることが知られています。AFP(αフェトプロテイン)とともに肝がんの診断に役立ちます。
■CA125
CA125は、主に卵巣がんの補助診断に用いられる腫瘍マーカーです。卵巣がん以外にも子宮内膜症・子宮がん・膵がん・乳がんなどで高値を示すことがあり、特に卵巣がんの進行度や治療効果の評価、再発リスクのモニタリングに活用されます。
■CA602
CA602は、主に卵巣がんの補助診断に用いられる腫瘍マーカーの一つです。特に粘液性腺がん(卵巣がんの一種)で高値を示しやすく、がんの進行度や治療効果の評価、再発リスクのモニタリングに活用されます。
卵巣がんの診断にはCA125が広く使用されますが、CA602を併用することで診断精度を高めることができます。
■CA72-4
CA72-4は、主に胃がんや卵巣がんの補助診断に用いられる腫瘍マーカーです。糖鎖抗原の一種であり、消化器系のがんや婦人科系のがんで高値を示すことがあり、がんの進行度や治療効果の評価、再発リスクのモニタリングに活用されます。
■CA15-3
CA15-3は、主に乳がんの補助診断や再発・転移のモニタリングに用いられる腫瘍マーカーです。
乳がん患者の血液中で上昇することが多く、特に進行乳がんや転移乳がんで高値を示しやすいとされています。画像検査(マンモグラフィ・超音波等)と併用して診断の補助として活用されます。
■ご注意
腫瘍マーカーは、がん以外の疾患でも上昇することがあり、早期がんでは異常値を示さないことや基準値内でもがんが存在する可能性があるため、単独では確定診断ができず、画像検査などと併用して総合的に評価する必要があります。
婦人科診察
内診や経膣超音波で子宮や卵巣などを観察し、婦人科疾患の有無を調べます。
子宮頸がん検査
子宮頸部細胞診は、子宮頸がんの早期発見を目的としたスクリーニング検査です。子宮の入り口(子宮頸部)の細胞を採取し、異常細胞の有無を顕微鏡で調べることで、がんやその前段階(異形成)の状態を診断します。ベゼスタ分類で、NILM(陰性)であれば異常はなく、定期的な検診を継続します。一方、ASC-US以上の異常がある場合は、HPV検査やコルポスコピー(拡大鏡を用いた精密検査)、組織診などの追加検査を行い、より詳しく診断を行います。
子宮体がん検査
子宮体部細胞診は、子宮の内側(子宮内膜)から細胞を採取し、子宮体がん(子宮内膜がん)の早期発見を目的とする検査です。
HPV検査
(ヒトパピローマウイルス検査)
HPV検査(ヒトパピローマウイルス検査)は、子宮頸がんの主な原因であるHPV(ヒトパピローマウイルス)の感染の有無を調べる検査です。特に、ハイリスク型HPVの持続感染があると、子宮頸がんの発症リスクが高まるため、子宮頸部細胞診に異常が無くても経過観察が必要です。
マンモグラフィ検査
マンモグラフィ(乳房X線撮影)は、乳がんの早期発見を目的とした検査です。乳房を挟んでX線撮影を行い、しこりや石灰化(がんの可能性がある微細な白い影)を検出します。特に40歳以上の女性に推奨される重要なスクリーニング検査です。
乳腺超音波検査
乳腺超音波検査(乳房エコー)は、超音波を用いて乳房の内部を詳しく観察する検査で、乳がんの早期発見や乳腺の状態を評価するのに役立ちます。特に、乳腺が発達している若年層(30~40代)やマンモグラフィで高濃度乳腺の方にお勧めする検査です。
マンモグラフィ・
乳腺超音波検査
カテゴリー分類
カテゴリー1 異常なし
カテゴリー2 良性
カテゴリー3 良性と悪性の判断が困難
カテゴリー4 悪性の疑い
カテゴリー5 悪性