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診療部門

1億以上の人口を擁した人類が経験したことのない未曽有の超高齢化社会が現実のものとして私たちの日常生活に大きくのしかかろうとしています。年間100兆円を超える国民の医療費、50兆円が視野に入った国の社会保障給付額、10兆円を超える介護保険給付費は今後増えることはあっても減ることは考えられません。国民ひとり一人の安全な生活を担保する医療費や介護費が国家予算を大きく圧迫していることは自明であります。また、我が国の平均寿命は世界に冠たるものがある一方で、女性で12.49年、男性で9.02年(2017年現在)という自分以外の人や医療機関に支援されなければ生活できない時間を少なくする(健康寿命の延伸)ことが大きな課題になっています。これらの社会問題とも言うべき課題に対応するために、我が国は2018年度より、医療報酬や介護報酬の引き下げ、特定健診・保健指導の見直しが行われようとしています。
こうした状況の中、地域住民の皆様と一緒に日々の健康維持・増進を目標に当研究所が進めてきた事業内容も現状のままでは早晩その責務が果たせなくなるのではないかとの危惧が出てまいりました。奇しくも、2018年度は、当研究所の創立40周年に相当します。
当研究所は、2018年4月1日以降、新たな予防医学を模索する共に、これまで進めてきた三位一体事業の1つである保健指導事業の業務内容を大幅に拡充することによって新たに健康増進部門(Well Promotion)としてスタートすることになりました。生活習慣病の予防・改善、健康寿命の延伸に一層の効果が期待されています。

1.健康増進部門の理念

 古来より「名は体を現わす」という格言があります。新しくスタートする部門は従来の保健指導部門の内容を継続すると共に新しい未来に向かっての期待を込めて、名称と活動理念およびキーワードを以下のように定めました。
  名 称:健康増進部(Well Promotion)
  理 念:地域住民の健康維持・増進
 また、理念を支えるキーワードとして、ー\ぢ緲祝桧絣悗悗量郎(新しい保健指導体制の模索)、健康寿命の延伸(政府の成長戦略の1つ)、D狭睥隹充匆颪凌陛犬砲茲辰徳大する医療費の軽減、だ犬がい創造空間の提供があることは言うまでもありません。

2.健康増進部門の組織と事業内容

健康増進部門(Well Promotion)は従来の保健指導部門が実施してきた業務内容を拡充・継続するものです。健康増進部門の具体的な組織と内容については下図に示す通りです。また、健康増進部門は保健指導、栄養指導、運動指導および健康啓発が有機的に機能した組織であることは言うまでもありません。

組織図

健康増進部門は従来からの特定保健指導を中心に以下の業務を行います。

1)特定保健指導
これまでに蓄積された保健指導のノウハ ウや科学的な根拠を基に、特定保健指導事業を職域や地域で継続実施していくことで糖尿病等、生活習慣病予防への取り組みを推進し、特定保健指導内容について、利用者の満足度向上を図ります。特定保健指導の利用者が年々増えていることに対する対応策も今後の課題の1つとして捉えていきます。
2)健康維持・増進プログラムの実施
最近は認知症も生活習慣病の一環として議論されるようになってきました。高齢化社会の進展と共に健康診断の重要性が益々高まってきました。健康維持・増進プログラムは、健康診断の結果、生活習慣病や脂質異常、高血糖値、高血圧などの問題が指摘された方々を対象にした実践的な健康改善プログラムです。生活習慣病コース(A)と生活習慣病コース(B)および脳内活性化コースの3コースを用意しております。   積極的に問題点の改善を図り、健康体を取り戻したい方は生活習慣病コース(A)にご参加下さい。また、物忘れが気になる方や初期の認知症の疑いを指摘された方は脳内活性化コースに参加できます。両コース共に、医療従事者や保健師、管理栄養士、健康運動指導士が一体となって参加者の改善目標達成のために最大限の支援を行います。なお、自ら管理して健康増進を図りたい方は生活習慣病コース(B)が最適です。いずれも健康診断部門と診療部門のバックアップ体制が保障されている点が特徴です。なお、健康維持・改善コースの種類、生活習慣病改善のプロセス、認知症対策のプロセスについて詳細を 知りたい方は以下をクリックして下さい。

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  • (1)生活習慣病コース(A)
    健康診断やクリニック診察を通じて実際に生活習慣病として認定され、具体的な対応策を求められた人を対象に、健診とクリニック、運動指導、保健指導、栄養指導、健康講義を一体とした3ケ月の「生活習慣病対策コース(A)」を実施します。日時を指定した個人指導が基本になります。将来、ニーズにより、脂質低減コース、体重低減コース、糖尿病対策コースといった内容でコースの分化を考えています。生活習慣病コース(A)の概要、具体的なメニュー、実施要領、結果の検証等については以下をクリックして下さい。

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  • (2)生活習慣病コース(B)
    医師より生活習慣病として認定され、上記の生活習慣病コース(A)までも必要のない人に対して、有酸素運動と健康講義を組み合わせたプログラムです。参加者個々人が自らの管理の下に、労働厚生大臣より「健康防振施設」に認定された施設を利用して健康維持・改善に努めていただきます。従って、毎月1回の栄養・運動指導、運動計画書の見直し、毎月2回の健康講義を受講する以外は自由に施設を利用できますが、3ケ月毎に改善効果の確認が義務付けられます。定期的な健康診断は参加者の自由意思に任されます。生活習慣病コース(B)の具体的な内容については以下をクリックして下さい。

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  • (3)脳内活性化コース
    認知症が生活習慣病の一環として議論される時代になってきました。認知症の不安がある方、物忘れが多くなった方、初期の認知症と診断された方などを対象に設定されたプログラムです。健康診断部門と診療部門との連携の下、健康運動指導士、保健師、管理栄養士が一体となって指導に当たります。当面は3ケ月コースで木曜日の午後、10人程度を限度とした集団指導体制で開講する予定です。脳内活性化コースの詳細については以下をクリックして下さい。

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  • (4)努力効果の見える化
    健康の維持・増進には参加者の意欲の持続が重要な課題になります。当初の意欲を持続させ、効果を最大限引き出すためには、参加時のモチベーションをどのように持続させるかがキーポイントになります。それには、日々の努力の結果が目に見える形で提示されることが最も効果的です。生活習慣病コース(A)および脳内活性化コースでは、努力結果を数値で表す目的で血液分析データを中心にした各種検査を実施します。具体的には、生活習慣病コース(A)、脳内活性化コースについてはコース開始時、30日後、60日後、90日後(終了時)に以下に列挙する1)、2)の検査(総合的な健康診断)を実施し、各自の努力の結果を数値で確かめることを可能にします。血液検査の内容は医師の指導により、コース毎に検討・整理し、以降の改善プログラムに生かされることは言うまでもありません。なお、生活習慣病コース(B)については、血液検査等は希望者の自由意思に任されます。コース別の具体的な検査項目等は以下をクリックして下さい。

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  • (5)健康講義
    生活習慣病コース(A)と脳内活性化コースでは毎回の運動指導の前または後に30分間の健康講義が義務付けられています。それぞれのコースに関連したテーマで毎回異なった内容の講義を受けて頂くことになります。健康体を取り戻したという当初の意思を持続させるためにも重要な内容です。なお、健康講義で用いられるテーマについては以下をクリックして下さい。

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  • (6)料金体系
    健康増進部門は公益事業として行われますが、新しく開発・実施される生活習慣病コース(A)、生活習慣病コース(B)および脳内活性化コースは健康診断、運動指導、栄養指導、保健指導、健康講義などで個人負担が発生します。コース毎の料金についての詳細は以下をクリックして下さい。

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3)保健事業評価
これまでも当研究所では、医療保険の対象者に対して満足度や不満足度等を聞くアンケート調査を日常的に実施し、プロセス評価と運営方法の改善を行ってきました。。また、特定保健指導への参加率や継続率などの評価(アウトプット評価)、体重減少者の割合やメタボリックシンドローム改善率などの評価(アウトカム評価)を適切に行い、保健指導プログラムの改善に活かす工夫をしてきました。これからも健康増進部門の主要な業務として位置付け、実施してまいります。
4)健康講座のキーステーション
これまでも不特定多数の市民を対象に、当研究所が実施する健康講座のキーステーションとしての機能を果たしてきました。当研究所内に設置された常置委員会「健康講座実行委員会」の指示に従って、これからも研究所事業のキーステーションとしての役割を着実に果たしてまいります。昨年度に実施した健康講座の一覧表を掲示します。

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5)業績集発行の継続
これまでも人間ドック・健康診断成績と特定保健指導内容を年度ごとに業績集として取りまとめ、関係機関(各市町村・健康保険組合等)に配布してきました。これからも健康増進部門の業務として継続実施していきます。

[健康講義の内容]

以下の内容が分野別に整理され、必要に応じて取捨選択されて健康講義内容として利用されることになります。なお、テーマの数と内容は予告なしに変更されることがあります。

1)食生活

  • 1.栄養とは?
  • 2.栄養の「五大栄養素」、栄養素とエネルギーの違い
  • 3.栄養士と管理栄養士の役割
  • 4.栄養表示の見かたと選ぶ際の工夫
  • 5.糖質制限食と糖尿病の食事療法
  • 6.脂質異常症改善の食事
  • 7.高尿酸血症の食事
  • 8.高血圧改善の食事
  • 9.野菜を摂る必要性(1日の野菜の食べ方)
  • 10.油の摂取量と種類(1日の摂取量)
  • 11.健康に役立つハーブ
  • 12.サプリメント・特定保健用食品・機能性表示食品などの補助食品の考え方
  • 13.植物繊維の働き(水溶性植物繊維と不溶性植物繊維について)
  • 14.腸内細菌の話(プレバイオティクス、腸内フローラ)
  • 15.摂取エネルギーの考え方(1日当たり、1日当たりの適正摂取量)
  • 16.間食・昼食・外食の上手な取り入れ方
  • 17.ビタミンとミネラルについて
  • 18.摂取エネルギーの考え方
  • 19.エネルギーとして利用される栄養素の順番
  • 20.運動時に必要な栄養素について、運動後の食事について

2)健診

  • 1.一般健康診断(人間ドック)の内容と意義(健康診断の重要性を含む)
  • 2.生活習慣病とは?(判定基準を含む)
  • 3.生活習慣病の診断と症状
  • 4.生活習慣病が進行するとどうなる?
  • 5.生活習慣病が進行するとどうなる?
  • 6.内臓脂肪型肥満と皮下脂肪型肥満
  • 7.一般的な健診項目と結果の見かた
  • 8.一般健診項目の他に用意されてる検査項目
  • 9.脳梗塞・心筋梗塞発症リスク検査
  • 10.消化器系疾患発症リスク検査
  • 11.腎臓疾患発症リスク検査
  • 12.遺伝子検査(サインポスト遺伝子検査、Apo遺伝子検査)
  • 13.脂質異常症を判定する検査法
  • 14.糖尿病を判定する検査法
  • 15.がん発症リスクを判定する検査法
  • 16.内臓脂肪型肥満と皮下脂肪型肥満
  • 17.脂質異常症を判定する検査法
  • 18.がん発症リスクを判定する検査

3)認知症

  • 1.認知症の検査(クラウド型認知症検査/MCIスクリーニング
  • 2.認知症の種類
  • 3.脳活性化プログラムにはどのようなものがあるのか?
  • 4.脳活性化プログラムの効用
  • 5.シナプスとは何か?
  • 6.加齢に伴う脳の変化(加齢と物忘れの違い)
  • 7.認知症予防の食事(1)(平均的なバランスの良い食事)
  • 8.認知症予防の食事(2)(効果のある食材について)

4)脂質異常症

  • 1.認知症の検査(クラウド型認知症検査/MCIスクリーニング
  • 2.認知症の種類
  • 3.脳活性化プログラムにはどのようなものがあるのか?
  • 4.脳活性化プログラムの効用
  • 5.シナプスとは何か?
  • 6.加齢に伴う脳の変化(加齢と物忘れの違い)
  • 7.認知症予防の食事(1)(平均的なバランスの良い食事)
  • 8.認知症予防の食事(2)(効果のある食材について)

5)糖尿病

  • 1.糖尿病は怖い病気ではない
  • 2.糖尿病を判定する検査法
  • 3.糖尿病患者の統計的数字
  • 4.糖尿病治療の目的
  • 5.高齢者糖尿病の血糖値コントロール目標
  • 6.糖尿病とサルコペア,フレイルとの関係
  • 7.糖尿病にならないための方策
  • 8.糖尿病と食事療法
  • 9.糖尿病と運動療法
  • 10.低血糖値とは何か

6)運動

  • 1.歩行寿命とは?
  • 2.筋力とレーニングの必要性と効果
  • 3.有酸素運動と無酸素運動
  • 4.ストレッチングとは?
  • 5.セルフマッサージとは?
  • 6.フットコンディショニング
  • 7.体幹の強化
  • 8.運動で認知症改善
  • 9.運動と血行不良改善
  • 10.骨粗鬆症予防のための運動
  • 11.メタボリックシンドロームのための運動
  • 12.脂質異常改善のための運動
  • 13.高血圧症を改善するための運動
  • 14.糖尿業を改善するための運動
  • 15.ロコモティブシンドロームとは?
  • 16.サルコペニアとは?